« 前奏曲とフーガ BWV552 | Main | 「鍋十番」其之弐番 »

May 27, 2005

「虫の眼」毛丹青さんと会う

mushinome僕の講演(調査結果報告)の後、
毛丹青さんのお話を聴くことができた。
毛丹青さんは北京出身、神戸在住の作家。
今日、初めての出会い。
僕は毛さんを存じ上げていなかったが、
その活動や著作の紹介を受け、
彼の考え方、お話、活動に深く感銘を受けた。
『虫の眼』『等身大』が彼のキーワード。
中国の人が大好きな「龍」ではなく、地面を這う「虫」の眼で
日本と日本の人々の生活を見つめる、のが彼のやり方。
違いを見つけるのではなく、日常の中から
同じ人間としての共通点を見つけること。
それが大事なのだ、と彼は話してくれた。
彼は中国から多くのカメラマンや編集者を日本に招き、
普通の日本人の生活を取材してもらう、ということをしている。
ありのままの「等身大」の日本の姿を母国に伝えるために。
「等身大」という言葉は彼の母国にはないのだそうだ。
しかし敢えて「等身大」という言葉を使い、
一人ひとり、個人として、個人としての日本人を知ろう、
というメッセージを投げかけている。
彼が上海から連れてきたカメラマンは、
大阪の少女の写真を何十枚も撮ったという。
犬を連れ、携帯電話で話している、今時の女子高生。
でも彼は言う。

あのカメラマンは何故あの女の子を撮ったと思いますか?
彼は同じ種類の犬を上海で飼ってるんですよ。
だから彼女に興味を持つんです。
それが一人ひとりの日本との出会いなんです。
それでいいんです。

「虫の眼」で日本と日本人を見て、
それを母国に伝えようとしている毛丹青さん。
その考えや活動に共感するとともに、
僕にできることを考えている。
にっぽん虫の眼紀行―中国人青年が見た「日本の心」 (文春文庫)を早速読んでみることにした。
毛さん、今日はありがとうございました。

|

« 前奏曲とフーガ BWV552 | Main | 「鍋十番」其之弐番 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/71476/4302086

Listed below are links to weblogs that reference 「虫の眼」毛丹青さんと会う:

« 前奏曲とフーガ BWV552 | Main | 「鍋十番」其之弐番 »