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June 03, 2005

イワナ

先日お会いした毛丹青さんの著作にっぽん虫の眼紀行―中国人青年が見た「日本の心」 (文春文庫)を読んだ。
中国青年の書いたあまりに美しい日本語に驚嘆した。
そして、虚飾の無い、瑞々しい、真っ直ぐな感情。
僕は久しぶりに日本語を読んで涙を流した。

この本に収められた25の短編。
その最初のひとつが「イワナ」である。
日本とドイツに分かれて住んでいた結婚前の毛さんと奥様。
奥様が日本に興味を持った初めての話題がイワナだった。
それを機に、彼女を日本に呼び寄せた毛さん。
日本とドイツとの間での心の通い合い。
自分の妻への真っ直ぐな愛情を彼は隠さない。
素直な感情の吐露が僕の心を打つ。

神戸に在住する毛さんは震災を体験している。
その激烈な体験を綴った文章も同様に心を打つ。
ここでも艱難をともにした神戸の人々への強い愛情を感じる。
真っ直ぐな、強い愛情。
やはりそこから逃げてはならないのだろう。
人間の力はそんな強い感情から生まれてくるのだろう。
だから、僕たちは決して冷めてはならないのだろう。

そんな強い感情は、日々の生活の中にこそ埋め込まれてゆく。
だから僕は、毎日の生活を大切にしていきたいのです。
だから僕は、麻布十番というご近所、生活の舞台を大切にしたいのです。

今日、僕の妻は出張で不在。
今晩は、猫と二人で妻のことでも考えることにしよう。(笑)

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