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November 21, 2008

麻生が、やりぬくぅ?

自民党のテレビCFが目につく。
どうにも効果を発揮しそうにない広告キャンペーンだ。
昨今の情報環境を考慮するとむしろ逆効果としか思えない。

麻生が、やりぬく。
というのがキャッチフレーズな訳であるが、
これは皮肉なことに反語になってしまっている。
すなわち、
安倍がやりぬかなかった。
福田もやりぬかなかった。
だから、麻生がやりぬく、という理屈である。

しかし国民からすれば、やりぬかなかった、というのは
後任が頑張りさえすればそれで済む問題なのか、という
腑に落ちなさ、というが納得できない思いがある。
やりぬかなかった段階で、
「国民の皆さま、ゴメンナサイ。選挙で審判を仰ぎます。」
が順当な流れであることは明らかである。

一方で、修辞法における反語には、
敢えて表現したいことと反対の表現を行うというケースがある。
つまり、自民党は「麻生がやりぬく」とは思っていない、のかも知れない。
だとすれば皮肉では無い訳であるが。

既に麻生の失言問題は大きく取り上げてよい、という雰囲気が
党内で形成されつつあるようだ。
実際に失言の内容もお粗末である。
踏襲、未曾有などの熟語を、教養ある大人が「読み間違える」だろうか?
誰にでも間違いは起こりうるが、これは読み間違いではない、
というのが普通の人には直感できるはずである。
文脈から想像して、未曾有(みぞう)以外の熟語は頭には浮かばず、
それを(みぞうゆう)などと読むことはありえない。
麻生はこの熟語を知らなかったのである。
哀しいことだがおそらく現実だ。

こうした事実が後押しをしたのか、麻生下ろしが始まっている。
「麻生がやりぬく」という広告キャペーンを行いながら、
麻生じゃもうダメだ、という党内の共通見解がメディアに漏れ出ている。
広告キャンペーンを取り仕切っている者の能力も今ひとつ、
と言ってよいだろう。
政党助成金が広告投資の原資であるか否か、
当方の知識は定かではないが、国民の税金から
こうした無意味な広告への投資が行われている可能性は否定できない。

定額給付金は非難囂々、諸説紛々で前へ進まず、
景気対策も補正予算が通らなければ何も動かない。
つまり、やりぬくどころか、まだ何もやれていない、のだ。
こうした現実から考えると、
残念ながら、麻生はやりぬくことが出来ないであろう。
であるならば、
「元気ハツラツぅ?」ならぬ「麻生がやりぬくぅ?」くらいの
メッセージだったら、少しは笑いが取れたのではないだろうか?

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