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April 12, 2009

昭和八十三年度!ひとり紅白歌合戦


面白がっている人が多いので何の気無しに購入してみた。
某所での桜パーティを終えて帰宅した深夜になって
なぜかこのDVDをプレイヤーのパレットに乗せた。
パロディに特有の諧謔、安っぽさに少々抵抗感を覚えつつ、
しかしこの希代のエンターテイナーに徐々に引き込まれて行く。
いや正確に言えば、引き込まれるのにそれほど時間を要していない。
「サントワマミー」から始まる歌合戦の、ほんの端緒に過ぎない、
「五番街のマリー」を聴きながら、実は滂沱と落涙する自分がいた。
大衆歌とは真に時代を映しているのだと思った。
その時代の希望、絶望、怒り、喜び、そして質感が
間違いなく封じ込められているのだと思った。
つまり、茂木健一郎謂う所のクオリアが。
実際にはそれらの大衆歌は、個別のアーティストによって表現された。
その結果、時代のクオリアはアーティストの個性の影響を受けて複雑化する。
このDVDは、桑田圭祐というヴォーカリストを通じて
日本の大衆の心情がどう推移してきたかを観る者に伝えずに置かない。
複雑な連立方程式のアーティストという変数を定数とするだけで、
ここまで時代のクオリアが浮き立ってくるとは本当に驚きだった。
そして今年45歳を迎えるこの僕が、
こんなにも時代のクオリアに浸食されていたことに、本当に驚いたのだ。

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